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La preghiera 祈り

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青野浩美公式ブログ

カテゴリ:confession( 2 )

ブログ管理をしているdaisakuです。

今年一年の青野の活動を振り返り、今後に向けての展望をしてみます。

今年は、岡山医療的ケアネットワーク発足集会に出かけたのが始まりでした。
気管切開仲間の重實カンナちゃんやご家族との出会いは、今も大切なつながりになりました。
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帰り道の車の中で調子を崩しましたが、同行してた私(daisaku)が対応できたことは
その後、あちらこちらへ出かける上でも、結果的には良かったのだと思います。

3月には、昨年に引き続き京都市主催の「介護職のための医療的ケア研修」に講師として
招かれました。daisakuとの役割分担で『当事者目線と介護職の心構え』と題して話させていただきました。

春から初夏にかけては、新聞等の取材をいくつかしていただきました。
その記事から、いろんな団体・事業所の方々から公演のご依頼をいただきました。

6月に横浜ラポールシアターで開かれた Un concerto di precedente 青野浩美コンサート は特に感慨深いものとなったと思います。それまでは「気管切開をした声楽家」としてお招きいただくことが多かったのですが、このコンサートのタイトルを日本語にすると「前例をつくるコンサート」という意味になります。カンナちゃんとのコラボレーションのために岡山に通ったり、お母さんや妹さんとの三重唱などの練習の日々はまさに「声楽家の日常」でした。本番の直前に、取材を受けていた朝日新聞で「ひと」欄に紹介され、本当にたくさんの方々が会場にお越しいただきました。
記事を書いてくださった、宮崎記者もたまたまご実家が横浜とのことで、ご両親と一緒におこしくださいました。リハーサルを終え、一部・二部そして三部と進む中で、「気管切開の」という接頭語なしに唄っていくことの扉が開かれた思いがします。
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打ち合わせの段階から「もう『気管切開の声楽家』として招くつもりはない」とおっしゃってくださったことは、とてもうれしいことである反面、プレッシャーでもあったと思います。
しかしコンサートが進み、一曲一曲に気持ちを込めて唄ううちに、主催者の方々の想いが青野の心の中にも満たされて『声楽家』としての、第二の歩みが始まることを確信できたのだと思います。企画してくださった、医療的ケアおーぷんねっとわーく*神奈川の江川先生、NPO法人フュージョンコムかながわ・県肢体不自由協会の山田先生をはじめとする皆様には、そういう意味で今も感謝しています。

このコンサートはまた、新たな道を開いてくれたものとなりました。
日本テレビ系列が毎年夏に放送している「24時間テレビ」の制作スタッフが、来られていたのです。コンサートを終えて、日常業務に戻っていたdaisakuの携帯電話がなったのは、週明けすぐでした。
12年前の同番組で、TOKIOがメインパーソナリティをつとめたとき、全国から音楽を愛する障がい者が集まって開いたライブコンサートを、当時のメンバーを中心にして新たなメンバーも加えて今回もライブ中継で行うというものでした。それも青野を「ソロボーカリスト」として招くということでした。その企画内容をお伺いし、青野と参加することを決めて出演することになりました。

24時間テレビでは「TOKIOと241人の大コンサート」と題されたコーナーでしたが、準備は7月から始まっていました。間の悪いことに、ちょうど青野は体調を崩し入院中でした。秋の医療的ケア実践セミナーinSENDAIの打ち合わせに来られた方々も驚かれる状況でした。
「断るなら、早めにした方が迷惑かからへん」という意見もある中、本人は「私は唄える。経管栄養のチューブが入ってるのは食道やん。唄うのには邪魔にならへんし!」と訴えます。主治医も了解し、外出許可をとって東京へ通う日々が始まりました。毎週です。途中、新幹線のなかでしんどくなったこともありましたが、多くの人と一緒にひとつの楽曲を仕上げていくという過程は、声楽家としての活動のなかでもとりわけ新鮮なものだったと思います。
特に、前回に引き続き指揮をされた音楽家:久石譲さんの姿勢に、青野は強く共鳴していきました。
「ただ音を出せばいいというものじゃない。人に音楽で何かを伝えようとするなら、当然それなりのものが求められる。その時に『障がいがある』ということは関係ない。ただ『いい音楽を作る』それだけのことをするだけで、その前に障がいがあるとかないとかは関係ない」
確かに、練習中の久石さんは障がい者だから…というような妥協は一切ありませんでした。ダメなものはダメ、と何度も何度も繰り返してやり直し、完成度を高めていきます。
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そうして迎えた本番。すでに退院し、元気を取り戻していた青野は、まだ若干嚥下に支障があったので経鼻チューブを入れていました。当初は本番の時に一旦抜いて、本番後に再挿入することにしていたのですが「まあ、邪魔にもならへんし、これはこれでええやん」とそのまま本番へ。
新聞の取材、横浜のコンサートから続いてきた『縁』は、完璧と言っていいほどの完成度のライブに結実しました。
そう、青野は一人の声楽家として、多くの人と音楽を作り出したのです。
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そうした大きな節目を終えて、地域で素敵な活動をされている事業所の方々からもたくさんお招きをいただきました。また、普段障がい者と触れ合う機会がほとんどない大学生たちの前で唄わせていただく機会も得ました。ボランティアの学生が介助してくれたり、呼び込みをしてくれたりするなか、ほぼ満席に埋まったホールで声楽という音楽と障がいについて、きっと一般企業に就職していく学生たちに知ってもらったことも大きな意味がありました。
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忘れてはならないのは、高校生の時から声楽を教えていただいていた高橋道子先生のお招きで唄わせていただいたことです。直接ご指導いただく機会はもう何年もないのに、やはり先生の前で唄うのはとても緊張したのでした。

11月にまた体調を崩しても、ご依頼いただいたことにほとんど応えられたのはとてもうれしいことです。家族や友人の支えなしにはできないことでした。とりわけ、ピアニスト:新さんには、演奏以外にも介助をお願いしたりしました。フォーマルな支援とインフォーマルな支援が並行して利用できたことは、daisakuとしてもうれしいことでした。
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ただ一件、お断りをさせていただいた同志社大学社会福祉学部空閑ゼミの皆様には申し訳ありませんでした。

アッという間に過ぎた一年。
でも、多くの出会いと発見とスタートがあった一年。

年明けの1月と2月は、松山・小牧・相模原・宇和島などからのお招きと、地元京都でのクローズな研修会や学習会の予定がたくさんあります。

それぞれのところで、また新たな出会いと発見がありますように、お正月は家族と過ごします。

今年一年、本当にいろんな方々にお世話になりました。
ありがとうございました。

また来年もいろいろな方々にお世話になると思います。
行く先々で、様々なインフォーマルなご支援をお願いすることもあるかと思います。
それがひょっとすると、医療的ケアを必要とする方々への支援につながるかもしれません。
また、医療的ケアを必要とする方々の新たな可能性の発見につながるかもしれません。
青野と出会っていただくことは、そういう可能性も秘めているのだろうとdaisakuは考えています。

みなさま、今後ともよろしくお願いします。
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by preghiera726 | 2010-12-31 16:36 | confession
声楽家:青野浩美のブログを始めます。

スケジュールやレポート、日々感じたことなどを綴っていければいいな。

よろしくお願いします♫
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by preghiera726 | 2010-11-22 22:21 | confession